集落営農に取り組む寺中町ファーム

300*100

4年間の歩み

種もみを苗箱に蒔きます
種籾を播種 育苗作業
ヒエなどの雑草採り
籾摺り
農協へお米の供出

4年間の歩み

耕作地図

【1年目】
堂田さん自身も参加してくれたので、従来通り堂田さんの作業所、農機を使ってのスタートとなった。
他にも昨年まで米作りをしていた長谷川をさんも参加してくれたので、2台体制で始まった。
堂田さんの指導のもとに、一見問題がないように、何とか収穫までの作業をこなした。(何も考えずに作業をしただけだが。)

【2年目】
いつ頃、どんな作業をすべきか頭に入っていたので、堂田さんと相談しながら取り組んだ。しかし、ヒエなどの雑草が繁茂し、米を作っているのか、雑草を育てているのか、分からない状況になった。
原因は、田植えした後の水管理が不十分だったこと。「ガンガンジャンボ」のような除草剤は、水張りが全面に行き渡っていないと、拡散できずに効果がでないこと。また、代掻きが不十分で、均平化されていなかったことも原因であった。

【3年目】
ヒエ対策のため、水管理をしっかりと行なおうとのことで、水量の目安が分かるように竹の杭に赤色の目印を付けて、排水口に立てた。水廻りも念入りに行なった。また、早めに除草剤の散布、ヒエの抜き取りにも励んだ。前年の秋には、トラクターにGPS受信機を取り付け、圃場の高低を計測し、荒起こしや代掻きの時、均平化に努めた。努力の甲斐もあり、3年目はヒエの発生を抑えることが出来た。
しかし、3年目は別の失敗をした。田植機の設定のミスに気づかず、90本で植え付けした。途中で気づいたものの二倍の苗が必要になり、苗集めに奔走した。(情けない、トホホ!)

【4年目】
高齢と農機の故障のため、農業を続けられない方が1名加わり、8名でスタートした。圃場面積は、この方と観音堂町の方の分が増えて、前年の1.44倍(2.5ha)になった。収穫量は、11,400㎏で1.4倍であった。ただし、単位当たりの収量は45.9㎏/aから45.0㎏/aに減少した。原因としては、植付け株数を60株/坪から50株/坪に少なくしたことが考えられます。
米販売収入は販売単価が1.3倍に上昇したことから、1.8倍と大幅に伸びた。集落営農を始めて4年目で黒字を達成した。

反省点は、コンバインの修理が不十分なまま使い続けたため、ゴム片などの不純物が混入し、籾摺りに難儀した。稼働前の機械の点検が大事だと思い知らされた。
他に農作業では、畦塗りを秋に行なった。また田植機の買換えのため生産組合から補助をして頂いたこと、田主からも1アール当たり500円の管理費を頂くことになった。農機の買換えや修理代の心配が減り、多少余裕が出来たので、「アグリノート」を活用し、圃場毎に農作業の記録を簡便化することにしたいと考えています。